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令和元年のビーチコーミング

 CEOとまん中の子とで、一昨年から通算3回目のビーチコーミングに赴く。
 昨年は渋滞でなかなか海の中道にたどり着けなかった。そこで今回の探査地は、石井忠《漂着物の博物誌》の中で、オウムガイを発見されたと書かれている「津屋崎町白石浜」を目指した。一昨年歩いた福間漁港から宮地浜海岸の先にある「漂着物が一カ所に集中するところ」ということだが、石井先生は18年にわたって浜を歩き続けて採集されたのは4個だけという奇跡レベルの確率である。筆者にオウムガイが見つけられるとは思えないが、一カ所に集中する場所に行けば電球が見つかるのではないかと心に期するところがあった。
 ところが、Googleのサジェストする池尻集落を抜けて白石浜のビーチハウスに至る道は、集落の住民の方以外は通行止めとなっていた。おそらくは腹に据えかねるようなことが途方もなく続いて、こういうことになってしまったのではあるまいか。浜に降りられるところを探して北に移動し、結局勝浦浜からアプローチ。
 波が次々と打ち寄せる波打ち際沿いに南に40分ほど歩く。白石浜のはるか手前で引き返したことになる。日差しは強いが風は冷たく気持ちがよい。オウムガイらしき貝殻は見つからず。途中で砂丘の上に登ってみたら、ガラスを割って電極だけにされた電球を見かけてがっかりした反面、探せば割れてないのが見つかるのではないかと期待したのだった。
 回れ右して北に向かって引き返す往路で、波打ち際から離れてガラス瓶などが打ち上げられている領域を歩いていると、イーグルアイをかけた視野で電球のガラスがキラキラと光るのである。漁船の集魚灯に使われているかなり大型の電球を見つけた時には思わずバンザイをしてしまったが、面白いように次々に見つかって結局大型バルブ4本、普通の白熱電球のバルブを4つ収集。想像していたのよりもガラスは薄く繊細で、持ってもずっしりくるほどの重量感はない。もともとヘビーデューティー仕様で使われていたものではあろうが、岩場に打ち上げられたら石の角で割れてしまうのに違いない。どこかの船から廃棄されて遠い遠い旅路の果てにこの浜で筆者を待っていてくれたと考えると感激である。
 帰途かなり回り道してキャナリー・ロウ福岡春日店にて祝宴。オードブル、大盛りニンニクと唐辛子のスープスパを堪能。

漂着物の博物誌 (1977年)

漂着物の博物誌 (1977年)